戦略 strategy 2004 2 2

 個人投資家には、戦略というものがない人が多いのです。
だから、一時的には、儲かっているように見えて、
最終的には、損をしている人が多いのです。
 たとえば、800円で、ある株を買ったとします。
そうすると、安心してしてしまい、後は、忘れてしまう人がいるのです。
日本人は、農耕民族と言われます。
農作物ならば、これでも、なんとかなるでしょうが、
株は、これでは、失敗します。
 こういう場合、自分で、ルールを決めておく必要があるのです。
たとえば、800円で買って、900円になったら、利益確定するというルールです。
これが、できないから、失敗するのです。
 今は、高度成長時代と違い、株価は、単純に、上昇しません。
たいてい、短期間で急上昇したら、後は、長い期間、下降します。
だから、短期間で、900円に急上昇したと思ったら、
後は、長期に渡って、下げ続け、半年後には、600円になってしまった。
こんなパターンは、よくあります。
ですから、「利益確定」と「撤退」のタイミングは、決めておくことが重要です。
 最近は、こういうことを、コンピューターがやってくれるものがあります。
人間は、どうしても、欲が出てしまい、利益確定ができませんが、
コンピューターに、「利益確定」と「撤退」をセットしておくと、
コンピューターには欲がありませんから、
自動的に、「利益確定」と「撤退」を行います。
 いずれにせよ、
人間でも、コンピューターでも、戦略というものを決定しておくべきです。
 これは、軍隊にも言えるでしょう。
過去の戦争を見ると、
どこまで、進軍するかを決めてなくて、
必要以上に、戦線が拡大して、失敗した例、
あるいは、撤退の時期を決めないで、
時間的に、必要以上に、戦線が拡大して、失敗した例など、いくらでもあります。

燃える橋の上で、チェスをする男たち 2003 4 14
 燃える橋の上で、チェスをしていると、短期勝負にならざるを得ない。
何回も試合をするものではないが、チェスも気持ちよく勝つと、
やめられなくなってしまう。
 あと、もう1試合ぐらいなら、大丈夫と強気の人。
過去に燃える橋の上で、チェスをした経験があって、あわてている人。
野次馬も、たくさん、いる。
 火が消えてから、渡ると主張する人。
火が燃えている最中に行った方が勇気があると、他人の評価を気にする人。
マッチを渡したら、やはり火事になったと、冷静に観測している人。
(この地方は拝火教といって、火を信仰する宗教があったので、
マッチを渡せば、どうなるかは、初めから、わかりきっている。)
対岸の火事だと考えて、自分の家のリフォームに専念する人。































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